「Apple TV+」による「Disney+」対策かーー『かいじゅうたちのいるところ』など手掛けた絵本作家、モーリス・センダック作品を配信へ(リアルサウンド) – Yahoo!ニュース – AppleTV 4 Jailbreak (appletv4jailbreak.com)

7/14(火) 12:06配信

『かいじゅうたちのいるところ』

 Appleが映像を配信する定額サービス「Apple TV+」は7月6日、絵本作家モーリス・センダック氏(故人)に関連するコンテンツ作りのため、モーリス・センダック財団と契約したことを発表した。 ・子ども向けコンテンツを追加する動き  『Apple TV+』公式サイトは「両者が今後複数年にわたり、モーリス・センダック氏の絵本やイラストに基づいた、新しい子ども向けシリーズやスペシャルを制作する予定だ」としている(参考:https://apple-tv-plus-press.apple.com/en-US/news/2020/07/apple-inks-overall-deal-with-the-maurice-sendak-foundation/)。  今回の契約は、Apple TV+における独占コンテンツで“子どもに愛される物語やキャラクターを増やす”ための動きだという。  モーリス・センダック氏は、生前に80冊以上の作品を制作。『かいじゅうたちのいるところ』は世界中で約2000万部売れ、日本語訳も100万部のベストセラーになっている。  Apple TV+の製作には、センダック氏の共同製作者だったアーサー・ヨーリンクス氏をはじめ、その他の作家やディレクターも参画すると『Variety』は報じている(参考:https://variety.com/2020/tv/news/maurice-sendak-foundation-overall-deal-apple-tv-plus-1234699184/)。 ・破竹の勢いのDisney+対策に?  モーリス・センダック氏は、少年時代にWalt Disney作品に憧れを持ち、自身の作風にも、その影響が見受けられると言われている。  Apple TV+と競合するサブスクリプションサービス・Disney+を手掛けるWalt Disneyは、人気のオリジナルキャラクターが豊富で、アニメーション製作の長い歴史とノウハウがあり、とりわけファミリー層に絶大に支持されている。  各ストリーミングサービスを詳しく比較している『Cnet』の記事には「Disney+は、とてつもないペースで成長している」と記されている(参考:https://www.cnet.com/news/peacock-vs-hbo-max-vs-quibi-vs-disney-plus-vs-apple-tv-plus-vs-netflix-how-streaming-stacks-up/)。  2019年にアメリカでローンチしたばかりのDisney+は、今年、日本に上陸する。ストリーミング業界では、新参者ながら、加入者数を爆発的に伸ばしており、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより、子どもたちが家に留まるケースも増えたことも手伝って、その勢いに拍車がかかっているようだ。  Apple TV+も、負けじと、子ども向けコンテンツを拡充させようと、今回、Walt Disney作品と近いテイストのモーリス・センダック財団と契約に至ったのではないだろうか。  Apple TV+の子ども向けコンテンツには、これまでSesame Workshopの『Helpsters』や『Ghostwriter』、そして Peanutsの『Snoopy in Space』などがあった。  月額は、Apple TV+が600円なのに対して、Disney+が700円になると言われている。今後、競争が激化し、動画配信サービスにおける子ども向けのコンテンツは、ますます充実していきそうだ。

Nagata Tombo

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最終更新:7/14(火) 12:06

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